歯周病と全身疾患の関係
2019年3月11日
こんにちは。
神戸市西区・垂水区エリアの【はつだ歯科クリニック】です。
歯周病と聞くと、歯ぐきから出血するなど、お口の中だけの病気というイメージがあるかもしれません。
近年、歯周病と全身の健康との関係が注目されています。
今回は歯周病と全身疾患との関係についてお話いたします。
歯周病が全身の健康に影響する理由
歯周病が進行すると、歯周病菌や、歯周炎によって生まれた炎症物質が歯肉の血管に入り込みます。なお、血管に入り込んだ歯周病菌は体の力で死滅しますが、歯周病菌の死骸がもつ内毒素は血液とともに全身に巡っていきます。
こうして血液とともに全身に運ばれた内毒素や炎症物質などが、動脈硬化や炎症など、様々な症状を引き起こします。
糖尿病
歯周病と特に関係が深い病気が糖尿病です。
血液とともに運ばれてきた歯周病菌の死骸がもつ内毒素は、脂肪組織や肝臓から生み出されるTNF-αを増やします。TNF-αは血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを邪魔するため、糖尿病が悪化しやすくなるのです。
なお、糖尿病になると歯周病が悪化し、歯周病になると糖尿病の症状は悪化します。
そのため、歯周病と糖尿病になったら同時に両方の病気を治療する必要があります。
脳疾患、心疾患
歯周病菌などの刺激で、血管内にはプラーク(粥のような脂肪性沈着物)ができて血管内にくっつきます。
プラークがはがれると血管が詰まりやすくなり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などに繫がります。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、食べ物などを誤って気管や肺に飲み込んで起こる肺炎です。
この肺炎を引き起こす細菌の多くは歯周病菌と言われています。
妊娠・出産との関わり
妊娠中期~後期には、女性ホルモンの影響で歯肉炎になりやすくなります。
そのため妊娠中は特にお口の中に歯垢を残さないように注意が必要です。
なお、妊娠中に歯周病にかかっていると、低体重児を早産する危険率が高くなります。その危険率はタバコやアルコール、高齢出産よりもはるかに高く、健康な人の7倍にまでなるのです。
妊娠したら、ぜひ妊婦健診を受けましょう。
全身の健康を守るためには、歯周病の予防・治療が欠かせません。
毎日歯を磨くとともに定期的に歯科医院に通い、お口の健康を維持していきましょう。
はつだ歯科クリニック
医院名 | はつだ歯科クリニック |
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院長 | 初田 和史 |
住所 | 〒651-2113 兵庫県神戸市西区伊川谷町有瀬320-1 |
電話番号 | 078-976-2001 |
URL | https://www.hatsuda-dc.com/ |
診療内容 | むし歯、歯周病、小児歯科、入れ歯(義歯)、予防・クリーニング、ホワイトニング、セラミック治療、インプラント、歯科口腔外科、矯正歯科、マウスピース製作、各種歯科検診など |
概要 | 神戸市西区伊川谷町・垂水エリアにある歯科医院です。当院ではご納得・ご満足いただける治療のために、治療開始前のインフォームドコンセント・インフォームドチョイスを心掛けています。充分なご理解をいただき、納得できる治療方法をご選択ください。 |